-ラステルライブラリー-

天魔世紀:第1章

光の使者、天使と名高き者たち、

天界の門を背に、穏やかな地を求めて降り立った。

羽ばたく音は、極楽鳥の歌のように甘く、

その目は、決して戦火を見過ごさない。

翼の彼方、混沌とした地上の舞台に、 彼らは白鳥のように降り立つ、

だが、平穏の風は争いの煙を掃いてくれない、

その荒れ狂う波は、ただただ続いていく。

天使の祝福は確かに地上に降り注いだが、

争いは静まることなく、炎は舞い踊り続けた。

天使の涙が、平穏の希望となるかと思われたが、

静かなる緊張の波が、ただただ打ち寄せ続ける。